Xで#異常気象 を調べる

異常気象の画像

気候変動が世界の気候を変え、異常気象の発生件数の増加を招いています。ここ何年もの間、異常気象はX上で話題となっており、人々が「いま起きていること」について共有する会話も増えています。

世界各地で#異常気象 が発生した際に何が起きていたのか、またその前後や最中にどのようなことが話題になっていたのか詳しく見てみましょう。

異常気象に関する世界各地の会話を紐解く

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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による主要なレポートで、国際連合の気候科学研究グループは人類が住む世界中のあらゆる地域で「気候変動の広がりと急速な変化」による影響がすでに確認されていると述べています。

異常気象の発生頻度の増加と規模拡大については、公共の会話でも話題になることが多くなっています。2013~2020年の英語でのツイートを例に取ると、「気候変動」に対する言及数は平均50%増加しています。

グローバルストーリー

気候変動に対する活動がXでの会話を促進

近年、気候変動に関するXでの会話件数が増加していますが、それは現実世界でも影響を及ぼしているのでしょうか?研究者のChristopher Barrie氏、Tom Flemming氏、Sam Rowan氏はX APIのFull-Archive検索エンドポイントを使って、その調査を行いました。彼らの分析によれば、気候変動の会話に切迫感が現れ始めたのは、ここ数年のことだということが明らかになっています。

具体的には、「気候」という言葉は2019年頃から「非常事態」や「危機」といった言葉と密接に結びつくようになり、社会活動家が#FridaysforFuture(#未来のための金曜日)抗議活動を始めたことで一挙に広がりました。また、彼らの報告書では、気候変動に対する抗議活動が行われている選挙区の国会議員は、行われていない選挙区の国会議員に比べ、抗議活動の直後に気候変動についてツイートする傾向が高いことが明らかになっています。

人々が異常気象に慣れても、その深刻さは変わらない

Xで行われている異常気象に関する会話の大半は、悲しみや希望を伝えるもの、最新の情報やアドバイスを共有するもの、クラウドソーシングで寄付やボランティアを募るものです。人類は回復力を備えており、高い適応力を有しています。しかし、時としてそれがあだとなる場合があります。

別の研究報告書では、科学者たちがXの20億件のデータポイントを調査した結果、平均的な人の「平年並み」の気候に対する目安は2年から8年であることがわかっています。気候が一生涯を通じて大きく変化するなか、人々は「ニューノーマル」に慣れていきます。その慣れに潜む危険性は、人々が気候変動とこのような変化を結び付けて考えなくなること、さらに悪い場合は気候危機に速やかに対応しなければならないという切迫感を覚えなくなることにあります。

「私がデータソースとしてXを好む主な理由は、たとえば「本来水が到達しないはずの土地まで水が届いたか?」というような典型的な情報の計測に加え、「人々が何を気にしているか、何を話題にしているか」についても計測ができる点です。Xを使うことによって、その特定の洪水による社会的な影響を集約して計測できます」

- カリフォルニア大学デービス校Environmental Science and Policy学部准教授、Frances Moore博士

Frances Moore博士とNick Obradovich博士の研究とそのプロセスについて詳細はこちらをご覧ください。

その他の#異常気象 を調べる

気候変動による異常気象は国境を越えており、地球全体での共同行動の重要性が指摘されています。次のアートワークをそれぞれ確認してください。X APIを使って社会的なインサイトとアナリティクスをまとめています。昨年発生した異常気象において、世界中の公共の会話がどのように形づくられたかを見てみましょう。

テキサスの大寒波

#TexasFreeze

ジャカルタの洪水

#JakartaFloods

台風

#TyphoonHagibis

オーストラリアの山火事

#AustraliaFires

アートワークの裏側

パートナーと開発者の提供によるデータインサイト

これらのアートワークは他の開発者の意識を高め、インスピレーションを与えることによって気候危機に対応する開発につなげたいと考えるXのパートナーと開発者の協力なしには実現できませんでした。各アートワークはNTTデータ、Sprout Social、Brandwatch、Peta Bencanaの多大なる貢献により作成されました。

Design I/Oによるアートワーク

デジタルデザインで2020年のNational Design Awardを受賞したDesign I/Oは、最新の没入感の高いインタラクティブなインスタレーションの制作、実験的なデータのビジュアル化、新しい形のストーリーテリングのデザインと開発を専門とするクリエイティブスタジオです。詳細はDesign I/Oにアクセスしてください。

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行動を起こす

グローバルな危機にはグローバルなアクションが必要です。気候危機に対する意識の向上と、気候危機に対応するためのソリューション開発に取り組んでいる研究者、開発者、ビジネス担当者の方はぜひ詳細をお知らせください。以下より、取り組んでいる内容について詳しく教えてください。